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 特別養護老人ホームや有料老人ホームなど高齢者施設での虐待が後を絶ちません。虐待件数は9年で8倍近くに増え、死亡事件も相次いでいます。虐待は、なぜ起きるのでしょうか。施設選びのポイントもまとめました。

 「痛い!」。録音機を再生すると、女性の叫び声が響いた。東京都内で認知症の人が生活するグループホームを運営している林田俊弘さん(49)は、頭の中が真っ白になった。

 2013年夏。林田さんは職員による虐待の可能性を疑い、入居者の女性の部屋に前日から録音機を仕掛けた。さらに再生を進めると、明け方の様子が録音されていた。

 職員が部屋に入ってくる物音に続き、「起きろ」という怒鳴り声が3回。布団をはがす音とともに、「痛い。やめて」という女性の声がする。「俺はおまえなんか大嫌いなんだ」という罵声に続き、「立て」という言葉と「ドン」と後ろから女性を強く押すような音が――。

 当時、このグループホームは職歴1年程度の職員がほとんど。経験のある職員からの指導はあったが、認知症の人への接し方に戸惑う職員のストレスが高まっていた。

 林田さんは半年ほど前から職員のケアに疑問を持ったが、すぐには動き出せなかった。だが、女性の体に不自然なあざを見つけ、疑いを強めた。録音で証拠をつかむと、家族に謝罪して役所に報告。当該職員には、まもなく辞めてもらった。

 なぜ虐待が起きるのか。林田さんの分析はこうだ。

 初期段階では、友だち口調で話…

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