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 「よお、お前何してんだ?」

 10月中旬のある深夜。一人の男性と目が合った。黒色のトレーナーとズボンにスニーカー姿。「仲間と飲んでたら、終バス逃した」。手ぶらで、髪の毛にはふけがたまっていた。

 ここは、新潟市内の雑居ビル。24時間営業の店もあるため、いつでも誰でも出入りができる。「俺は上に行くわ」。そう言うと、エレベーターに乗り込んでいった。

 数日後、また会った。この前と同じ、毛玉だらけの服。「今日も終バス逃した。家の鍵を忘れたから、ここで寝る」。また数日後。「この服はお気に入り。何着も持ってる」と言うと、突然逃げ出した。追いつくと、「今日は家まで帰るわ」。40分ほど歩いてたどり着いたのは、9階建ての公営住宅だった。

 だが、入ろうとしない。午前3時。震えるほど寒い。「今日はお前に本当のことを話すような気がしてきた」

 自称28歳。最初に出会った時…

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