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 大洲市にゆかりのある漫画家の松本零士さん(79)の作品をモチーフにしたモニュメント(記念碑)が完成し、19日に大洲市新谷の新谷公民館の敷地で除幕式があった。出席した松本さんは「ここはわたしの命のふるさと。理想郷、アルカディアです」とあいさつした。

 制作したのは、地域おこしグループ「新谷(にいや)一万石まちおこしの会」。「モニュメントを建てて、まちづくりにつなげよう」と企画し、松本さんにデザインを依頼した。

 御影石でつくった地球に、松本さんの代表作「銀河鉄道999」の登場人物メーテルと999号、緑色で四国が描かれている。新谷から999号が出発し、世界にはばたくというイメージという。裏側には「理想郷/大洲・新谷/命のふるさと」と刻まれた。

 新谷地区は松本さんの母親の故郷。太平洋戦争中、松本さんは新谷地区に疎開し、現在の新谷小学校に入学し、数年を過ごした。空襲に向かう米軍機を見上げつつ、トンボなどの虫捕りに夢中だった新谷での日々を、自伝的漫画「昆虫国漂流記」で描いている。

 松本さんは取材に対し、「新谷の大地から見る夜空はきれいだった。それで星空が好きになった。新谷の星空がわたしの個性をつくってくれた」と話した。(佐藤英法)