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 ビル型の納骨堂「梅旧院光明殿(ばいきゅういんこうみょうでん)」(大阪市浪速区)をめぐる脱税事件に絡み、大阪府警は20日、特許の売買名目で指定暴力団山口組の直系組織に資金を流出させて宗教法人に損害を与えたとして、大阪地検が法人税法違反容疑で逮捕、起訴していた運営会社「光明殿」社長の山口幸子容疑者(63)=兵庫県芦屋市=を背任容疑で逮捕し、発表した。府警は認否を明らかにしていない。

 府警は幸子容疑者と共謀したとして、山口組の直系組織「吉川組」組長で元夫の山口俊平容疑者(68)=大阪市中央区=を17日に同容疑で逮捕していた。

 捜査4課によると、幸子容疑者は俊平容疑者と共謀して2014年3月下旬、すでに期限が切れている仏壇に関する「特許権」の名目で宗教法人の梅旧院に現金3500万円を支払わせ、宗教法人に損害を与えた疑いがある。この現金は運営会社が宗教法人に貸し付け、俊平容疑者に支払われていたという。

 運営会社は宗教法人から納骨壇の販売業務などの委託を受ける形式をとっている。同課は幸子容疑者が宗教法人でも一定の影響力を持ち、法人を隠れみのにして暴力団に資金提供を行ったとみている。俊平容疑者は同時期に組長に就任したことから、現金は組事務所の購入費に充てていたとみられる。

 梅旧院光明殿は1995年に建設され、永代供養をうたうビル型の納骨堂として注目を集めた。15年8月期までの5年間の所得6億3355万円を隠し、法人税1億7053万円を免れたとして、大阪地検特捜部が幸子容疑者らを逮捕、起訴している。