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 子どもがおもちゃを口に入れ、気管を詰まらせてしまう誤嚥(ごえん)の事故を調べていた消費者安全調査委員会(消費者事故調)は20日、報告書をまとめて公表した。球形だと直径6~20ミリで窒息のリスクが大きいとした。防止策として、こうしたおもちゃを子どもの手が届かない場所に置くことのほか、業者にはおもちゃに穴をあけるなどの取り組みを求めた。

 生後9カ月の男児が直径10ミリのおもちゃを誤嚥して死亡した事故をきっかけに、昨年11月から事故調が調べていた。

 子どもが誤嚥した経験のある保護者302人へのアンケートでは、生後6カ月~2歳未満での誤嚥が7割近くだった。おもちゃは「ビー玉・おはじき」が最多で、「ビーズを使ったおもちゃ」「小さなボール」と続いた。大きさは「6~10ミリ」の回答が最多で40%だった。

 こうしたデータをもとに、おもちゃの大きさや形の違いによる窒息のおこりやすさを、コンピューターでシミュレーションした。

 その結果、球形や楕円(だえん)形だけでなく、立方体やブロック型のすべてで気道がふさがれ、窒息のリスクがあった。球形の場合は6~20ミリで窒息につながるリスクがあった。おしゃぶり型でも、手元の輪に液体がつくと窒息リスクが生じたという。

 事故調は消費者庁に対し、とくに6~20ミリのおもちゃは小さな子の手が届かないところに置くほか、離乳食やミルクをあたえる前に異物が口の中にないことを確かめるよう保護者に周知することを求めた。事故が起きた場合にそなえ、子どもの背中をたたいたり、胸を圧迫したりしておもちゃを取り除く対処法を専門家から学ぶよう促すべきだとした。

 経済産業省には、万が一、おもちゃがのどに入っても窒息しないよう、可能な限り大きな穴を多方向にあけるなど安全性の向上に向けた取り組みを事業者に求めるようにとの意見を出した。(末崎毅)