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 中国で万引きをした疑いで拘束されていた3人の米学生が解放されたことをめぐり、トランプ大統領と学生の父親がバトルを繰り広げている。父親がトランプ氏による中国政府への働きかけを感謝しなかったことに対し、トランプ氏は「学生を監獄に入れておくべきだった」と腹を立てている。

 米メディアによると、米国のバスケットボールの強豪大学UCLAの3選手が11月上旬、遠征先の中国・杭州のショッピングセンターでサングラスなどを万引きした疑いで逮捕された。

 これに対し、トランプ氏は8~10日の中国訪問や、その後の国際会議などで、習近平(シーチンピン)国家主席と会談した際、学生の解放を求めたという。実際に学生は14日に帰国することになった。

 トランプ氏は15日にツイッターで「3人のUCLAのバスケット選手は、トランプ大統領にありがとうを言うと思うか? 彼らは10年間も投獄されそうだった」と感謝を求めた。

 3選手が記者会見で、トランプ氏への感謝の意を表明すると、「どういたしまして。あなたたちの解放を実現した中国の習近平国家主席に大きな感謝をしなさい」とツイート。また「素晴らしい人生を送りなさい。気をつけて。人生の長く曲がりくねった道には多くの落とし穴がある」という言葉も贈っていた。

 ところが、3人の学生のうち、一人の学生の父親がスポーツ番組で、トランプ氏の働きかけについて聞かれ、「誰だ? トランプ氏は何のために中国にいたのか。誰もが自分が助けたようにしたいものだ」とコメントした。

 これにトランプ氏は激怒。19日のツイッターで「3選手が中国を離れ、何年もの投獄から救われたのに、父親は私が息子にしたことを認めようとしない。学生を監獄に入れておくべきだった」「万引きは中国では大問題で、5~10年は投獄されるだろう。次の中国訪問のときに彼の息子を解放するべきだった。恩知らずだ!」と怒りをぶちまけた。

 こうしたトランプ氏の発言に対し、民主党のシフ下院議員はツイッターで「トランプ氏は、家族が十分な感謝をしなかったから、米学生を外国の監獄に残すという。これほど大きな任務のある人間が、どうしてこんなに小さい人間なのか」と批判している。(ワシントン=土佐茂生)

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