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 夏目漱石が俳人の正岡子規に宛てた直筆の書簡3通を、漱石が前身の漢学塾で学んだ二松学舎大学(東京)が入手した。文面は「漱石全集」に収録されているが、実物は専門家の間でも長年確認されていなかった。漱石が子規から俳句を学んだ契機とされる内容などがつづられている。

 2人は第一高等中学校(現東大教養学部)の同級で、今年で生誕150年。漱石は1895(明治28)年4月に愛媛県尋常中学校(現松山東高校)の英語教師として松山に赴任した。

 同年5月26日付の書簡は神戸で療養中の子規に宛てたもの。「小子近頃俳門に入らんと存候御閑暇の節は御高示を仰ぎ度候」。「本格的に俳句をやりたいので見てほしい」との内容だ。

 子規は同年8月、神戸から故郷の松山に戻って漱石の下宿「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」に居候する。52日間の同居の中で漱石は子規から俳句の指導を受けた。漱石研究で知られる早稲田大学の中島国彦・名誉教授(日本近代文学)は「この手紙がなければ、2人の同居はなかったかもしれない。非常に重要な資料だ」と話す。

 漱石が松山に行く前年の1894(明治27)年3月12日付(実物は10月と誤記)の書簡には、「先日来尋常中学英語教授法方案取調べの為め随分多忙に有之候處本日漸(ようや)く結了大に閑暇に相成候 春雨や寐(ね)ながら横に梅を見る」と記されている。自分の日常を俳句で表現する試みを始め、子規に見せるようになった時期を示す書簡という。

 帝国大学生だった1891(明…

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