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池上彰が歩く韓国 to 平昌

 来年に韓国で開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピックは聖火リレーが始まっている。ジャーナリストの池上彰さんが韓国を取材するシリーズの6回目は、リレーの現場を訪ねるとともに、経済界やスポーツマーケティングの視点から、冬季五輪開催の意味を探った。

 韓国で毎年11月に行われる「大学修学能力試験」は日本のセンター試験に該当する。受験競争が激しい韓国では一大行事。試験に遅れそうな受験生を会場まで警察のパトカーが送るのはいつものこと。会場前には高校の後輩たちが集まってエールを送る光景が毎年見られる。

 この試験日が来ると、韓国では冬の寒さが本格化すると言われる。まさに冬の風物詩だが、今年は15日に起きた地震のため、実施が1週間延期になった。もちろん初めてのこと。

 地震当日、私は震源地からそれほど遠くない慶尚南道(キョンサンナムド)の密陽(ミリャン)市にいた。密陽といっても日本ではなじみのない場所だろう。韓国南部の釜山(プサン)から車で1時間弱。平昌オリンピックに向けた聖火リレーを取材するために初めて訪れた。島根県安来市、滋賀県近江八幡市と姉妹都市だという。

 ギリシャのアテネで採火された聖火は、開会式100日前の11月1日、韓国の仁川(インチョン)空港に到着。韓国内各地を回り、開会式が行われる来年2月9日に平昌に入る。

 地震が起きた日は密陽駅前の広場で午前11時から聖火リレーの出発式があった。聖火リレーというから、朝から晩まで走ると思い込んでいたが、実際はそうではなかった。韓国を100日かけて回るので、1日あたりの走行距離はたいしたことがなく、のんびりとした予定なのだ。

 出発式の会場には地元の保育園児から高校生、高齢者のボランティアまで多様な人たちが顔をそろえ、アリランを編曲した音楽に合わせて踊りを披露。雰囲気が盛り上がったところで、聖火ランナーが登場した。周囲に愛敬を振りまく男性は、地元で民俗舞踊を継承する「演劇村」の村長の肩書を持つ河竜富(ハヨンブ)さん(62)。

 大勢の人たちの声援に送られて走り出す。見送っている女性に声をかけると、なんと涙ぐんでいる。そんなに感動することなのか。聖火リレーを見て、どうでしたか?

 「涙が出そう…

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