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(21日、大相撲九州場所10日目)

 3人目の横綱が博多の土俵を去った日、白鵬が横綱相撲で10連勝を決めた。

 巨体の逸ノ城に対し、左から張ってもろ差しを狙った。果たせず、土俵中央で組む。相手が出てきたが、腰をグッと落としてこらえた。あわてずタイミングを計って右足を飛ばす。バランスを崩した逸ノ城。横綱はまた腰を落としながら左上手を引きつけ、豪快な投げで転がした。

 相手が出てきても余裕があったかと問われ、「まあ、そうだね」と涼しい顔。「一人横綱」となった心境について聞かれると、「まあ、初めてじゃないからね。責任は同じだから。残り5日間、結びで締めるだけですよ」と語った。

 八角理事長(元横綱北勝海)は白鵬の強さについて、「気持ちの乱れがないね」と評した。その要因を本人は「ひとつ挙げれば、この10年の間にいろいろあったし、その経験と実績じゃないかな」。まるで優勝インタビューを聞いているようだった。今年の場所もあと5日。節目となる40回目の優勝へ、白鵬がゆく。(篠原大輔)