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 松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で使っていたとされる「竹杖」が21日、所有者から敦賀市に寄贈された。12月6日まで敦賀市相生町の市立博物館で展示される。

 芭蕉は1689年8月、旅の最終盤に敦賀市内に滞在し、宿屋に長さ約105センチの杖を謝礼として置いていったと伝えられている。戦後、歯科医だった市内在住の玉井昭三氏が市外への流出を避けるため、宿屋の関係者から購入して自宅で保管してきた。昨年10月に昭三氏が亡くなったため、遺族が市に寄贈を決めた。

 21日に昭三氏の長男の顯(あきら)氏(63)が市役所を訪れ、渕上隆信市長に杖を手渡した。渕上市長は「敦賀の外へ出ないようにしてもらっていたことも感謝したい」とお礼の言葉を述べた。(大野正智)