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 牛丼チェーンの「すき家」は22日、主力の牛丼やトッピング、セットメニューなどを税込みで10~50円値上げすると発表した。29日午前9時から全約1950店で実施する。米国産の冷凍牛肉やコメなど原材料費の値上がりに加え、アルバイト時給などの人件費も上がっていることに対応するためという。

 牛丼では、「中盛」と「大盛」を10円値上げし480円にする。「大盛」よりさらに牛肉が多い「特盛」と「メガ」は50円上げてそれぞれ630円と780円となる。チーズなどのトッピングも10円ずつ値上げする。一方で、「業界最安値」をうたう牛丼の「並盛」は350円の価格を据え置く。広報は「お客さまへの影響を極力避けるため」としている。すき家本部によると、牛丼に使う米国産牛肉は、9月まで半年間の価格が前年同期より42%、コメは9%上昇。アルバイトの平均時給も2・2%上がったという。

 一方、他の牛丼チェーンは値上げに慎重だ。2014年12月に牛丼(並盛)を300円から380円に値上げした「吉野家」は、「まだ客足が完全には戻らず、値上げは難しい」(広報)。「松屋」も「現時点では検討していない」(同)としている。業界からは「庶民的なイメージの牛丼の値上げは、社会的な風当たりがまだ強い」(大手チェーン担当者)との声が漏れる。(久保智)

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