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忍者になろう

 歴史に関心はなかったが、知人の紹介で池波正太郎の「真田太平記」を読んだ。激しい時代のうねりの中で活躍する忍者の人生に魅了された。「忍者」は誰もが知っているが、あらためてどんな存在なのかと考えると、よく分からない。「もっと知りたい」と思った。

 11月中旬、三重県名張市の「忍者の森」を訪ねた。紅葉が美しい赤目(あかめ)渓谷にある。伊賀忍者の祖とされる百地三太夫(ももちさんだゆう)が修行したとも言われ、NPO法人「赤目四十八滝渓谷保勝会」が2010年から、ここで忍者の修行体験教室を始めた。「水蜘蛛(みずぐも)の術(9月末まで)」や「飛び猿の術」など十数種類の忍術から、参加者の体力に合わせて修行ができるのが特徴だ。

 今回一緒に体験したのは、大阪府豊中市の小学4年の陰地(おんじ)将太君(9)と小学1年の里桜(りお)ちゃん(7)。母の千旭(ちあき)さん(41)と父の賢一さん(48)も同行してくれた。将太君は忍者が大好き。NHK大河ドラマ「真田丸」を見て夢中に。伝記などを読みあさり、夏休みには忍者の携行食とされる「兵糧丸(ひょうろうがん)」もつくったそうだ。

 忍者の服に着替えて、いよいよ修行スタート。案内役のシュウさんが「山伏だった忍者もいると言われています。修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)が滝に向かって修行していたときに不動明王が現れた。不動明王が乗っていた牛の目が赤かったので『赤目四十八滝』と呼ばれています」と教えてくれた。一気に厳かな雰囲気になる。

 まずは、精神統一。右手のひとさし指と中指を伸ばし、その指に左手を重ね、同じようにひとさし指と中指を伸ばす。映画などで忍法を唱えるときに見るしぐさ。「刀印(とういん)」と呼ぶ。これを左の腰にあて、顔の前に引き抜いた右手で横縦横……と空を切る。その間、素早く「臨兵闘者皆陳烈在前(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん)」と唱える。「九字(くじ)護身法(ごしんほう)」と呼ばれるもので、邪念(じゃねん)が払われる。シュウさんの言葉が聞き取れず戸惑っていたが、繰り返しているうちに、みんな様になってきた。

 続いて「座探(ざさぐ)り」。暗闇の中でさやのついた刀を体の前に水平に構え、辺りを探索する。さやが敵に当たると、素早く刀を抜き、相手を突き刺す。シュウさんは「刀を真後ろに引くのがポイント」と言いながら実演。わらでつくった人形にズサッと刀が刺さる。真っ暗な森の中でどこに潜んでいるか分からない敵を想像すると、気持ちが引き締まった。

高い壁登りの術、つかんだ

 「大きくなったら忍者になりたい」。そう夢みる大阪府豊中市の小学4年、陰地(おんじ)将太君(9)と、妹の小学1年、里桜(りお)ちゃん(7)と一緒に11月中旬、三重県名張市の「忍者の森」を訪ね、忍術修行にトライした。

 「九字護身法(くじごしんほう…

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