文・山西厚 写真・筋野健太
2017年12月2日13時09分
「天然のいけす」とも呼ばれる富山湾で、冬の味覚のブリが旬を迎えた。一大産地の富山県氷見市でも、伝統の定置網の中でブリが躍るが、網は「出入り自由」なのだという。「環境に優しい漁業」とも称され、海外からも注目される。漁の現場をのぞいた。
午前4時50分の富山県氷見(ひみ)市沖。漆黒の海が、舞台のようにスポットライトで照らされていた。
全長50メートルほどの網の両端で「台船(だいぶね)」「中船(なかぶね)」がへりを向き合わせる。沖側の船で漁師たちが一斉に網をたぐると、約30分で2隻は手が届きそうなほど近づいた。
網を巻くモーターがうなり、狭い漁船の間にたぐられた網に水しぶきが上がる。ブリやカマス、アオリイカなどがずしりと1トン余り。漁を見守った氷見漁協理事の浜谷忠さん(73)は「今日は少ない方だね」。まもなく迎えるブリ漁の最盛期には、10キロほどの大物が網一面を埋め尽くすという。
魚種が豊富で「天然のいけす」…
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