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 沖縄県うるま市の女性(当時20)を殺害したとして、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元米軍属のケネフ・フランクリン・シンザト被告(33)の裁判員裁判が24日、那覇地裁であり、検察は無期懲役を求刑した。

 検察は論告で、被告は逮捕後に被害者の首の後ろをナイフで刺したことを供述しており「自らの刑事責任を重くする不利益な供述を明確にした」などとして、殺人罪が成立すると訴えた。また「スーツケースなどの道具がすべて車に偶然積まれていたなどあり得ない。計画的であることは明らかだ」とも主張した。

 被害者参加制度で父親の代理人は「命をかけて償ってほしい。死刑を求めます」と意見を述べた。

 これに対し弁護側は、被告の逮捕後の供述について「密室で取調官に迎合的になった可能性があり、高い証拠価値はない」と主張。被告の目的は殺人でなく強姦だったとして、棒で殴るなどの一連の暴行も「死の危険性は認識していなかった」と殺意を否定し、有期懲役を求めた。

 起訴状などによると、シンザト被告は昨年4月28日夜、女性の後頭部を鈍器で殴り、草地に連れ込んで首を絞め、ナイフで首の後ろを数回刺して強姦しようとし、殺害したとされる。

 判決は12月1日の予定。(菅原普)