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 60万人を超えるイスラム教徒ロヒンギャがミャンマーからバングラデシュに避難している問題で、両国は23日、ロヒンギャの帰還を進める合意書に署名した。しかし、帰還の具体的手続きや期限などで合意に至らず、今後も協議が続けられるとみられる。

 ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問とバングラデシュのアリ外相は同日午前、ミャンマーの首都ネピドーで会談。午後、両国の間で合意書が取り交わされたという。しかし、バングラデシュ外務省は「最終的な合意に行き着いていない」などと説明。両政府は今回の合意書を公表していない。

 バングラデシュ外務省関係者らによると、両国はできるだけ早くロヒンギャ帰還の環境作りを進める方針では一致したが、バングラデシュ側が1年以内の帰還を求めたのに対し、ミャンマー側は期限を区切ることに難色を示したという。

 一方、避難したロヒンギャが住んでいたミャンマー西部ラカイン州の治安が依然不安定であることや、ミャンマー側が帰還する際には居住を証明する書類の提示を求めていることなどから、どれくらいのロヒンギャが戻れるかは不透明だ。(バンコク=染田屋竜太)