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 九州北部豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市の山間部の川底の地面から、長さ100メートルに及ぶ板状の突起が見つかった。発見した地質調査会社などの専門家チームは、岩石の特徴などから、川底の土砂が大量に流出したことで姿を現した断層面とみて、活断層かどうかを調べている。広島市で始まった日本活断層学会で25日に発表する。

 突起が見つかったのは、流域で多数の犠牲者を出した赤谷川の支流、乙石川。7月下旬、地質調査会社の中央開発(本社・東京都)の細矢卓志(たかし)さんらが、豪雨で谷から大量の土砂が出た原因などを調査中に発見した。

 細矢さんによると、板状の突起は、北西から南東へ川に沿って約100メートルにわたり堤防のように連なっており、この地域の岩盤と同じ花崗岩(かこうがん)でできていた。「板」の表面には左横ずれ断層の特徴である同じ方向の「傷痕」が多数残っていた。花崗岩は厚さ10メートルほどが粘土化して固くなっており、断層がたびたび動いた結果と考えられるという。「最初は人工構造物かと思った。乙石川沿いに断層が分布している可能性が高い。大雨で川底が洗われ、現れたのでは」と話す。

 現場は、玄界灘から朝倉市にかけて福岡県中央部を貫く活断層「西山断層帯」の南端部に近い。突起が走る向きは西山断層帯の向きと似ており、左横ずれ断層である点も共通する。細矢さんは、採取した試料の年代測定を進めているといい、「活断層かどうか、さらに調べたい」と話す。(小林舞子)