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(24日、大相撲九州場所13日目)

 2敗を守って、優勝争いに踏みとどまった八角部屋コンビ。開けっぴろげな明るさが持ち味だ。

 隠岐の海は栃ノ心に土俵際へ追い込まれながら、右から下手投げを打って逆転した。与えたくなかった左上手を取られてしまう紙一重の内容。反省しつつ「考え過ぎると良くない。勝ったので良かった、と言っておきます」と笑わせた。

 奔放な言動の32歳は力士の常套句(じょうとうく)、「先を見ずに一日一番」を使わない。賜杯(しはい)への意欲は「前面に出しますよ。隙あらば」。

 一方、弟弟子の25歳、北勝富士は潜られると嫌な嘉風に粘られたが、最後は上体を預けて寄り切った。「星を拾わせてもらった。それも調子の良さかな」。あっけらかんと語った。

 素直だ。「残り2日間、精いっぱいやるだけ」と言いながら、ただ一人、1敗を守る白鵬がピンチを招いた相撲に「(相手の宝富士に)行け、と思った。人間ですから」。優勝への思いがこぼれ出ている。(有田憲一)