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 エジプト東部シナイ半島アリーシュ西方のビル・アルアブドのイスラム教礼拝所(モスク)で24日、爆発と銃撃があり、国営中東通信によると少なくとも200人が死亡、130人が負傷した。エジプトで起きた襲撃事件としては過去最大規模の惨事となった。

 犯行声明は出ていないが、イスラム過激派の専門家は過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロの可能性を指摘している。地元メディアによるとモスクで爆発が起きた後、武装グループが逃げようとする人々に向けて次々と銃撃し、車で逃走したという。

 シナイ半島では2014年秋以降、ISに忠誠を誓う武装組織が軍や治安機関を狙った襲撃事件が相次いでいるが、モスクで市民を狙ったテロは極めて異例だ。

 エジプトでは昨年12月にカイロ、今年4月に北部タンタとアレクサンドリアで、同国の少数派であるキリスト教の一派、コプト教会を狙った爆破テロが起き、5月にはコプト教徒を乗せたバスが襲撃された。いずれもISの犯行が指摘されている。国民の分断を図り、キリスト教徒とイスラム教徒の対立をあおる狙いがあるとみられていた。今回もISであるとすれば、襲撃対象は国民の大多数であるイスラム教徒に拡大されたことになる。(カイロ=翁長忠雄)

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