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 幕末に函館で国産第1号のストーブが造られたことを記念する「火入れ式」のイベントが25日、函館市末広町の箱館高田屋嘉兵衛資料館であった。市民や子どもたち約50人が参加。復元したストーブに薪(まき)をくべて暖を取りながら、先人の遺徳に思いをめぐらせた。

 五稜郭の設計者として知られる武田斐三郎が1856(安政3)年、外国船のストーブの構造をスケッチし、鋳物職人に製造させたのが日本で最初のストーブとされる。

 函館の市民有志らが1988年に復元して同資料館に設置。第1号に初めて火がたかれた11月25日を「ストーブの日」と定め、その歴史を後世に伝えようと毎年この日に火入れ式を続けている。今年で30回目。

 円筒形のストーブがじんわり熱を帯びてくると、手をかざした参加者も自然と笑顔に。青柳小6年の曽我風太君(12)は「温風ヒーターなんかと違って、薪ストーブの火は優しい感じがするし、明るいから好きです」と話していた。(阿部浩明)