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 東京・上野の東京国立博物館で開かれていた特別展「運慶」(東京国立博物館、興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日主催)が26日、閉幕した。現存31体とされる天才仏師・運慶の作品のうち22体が集結し、9月26日から55日間の入場者は60万439人を数えた。

 特別展は来秋に控えた奈良・興福寺の中金堂(ちゅうこんどう)再建を記念して開催。運慶(1150ごろ~1223)が拠点とした興福寺の国宝・国重要文化財のほか、当時台頭してきた武家の求めで制作した関東の仏像も並んだ。

 特に、近年門外不出とされてきた静岡・願成就院(がんじょうじゅいん)の毘沙門天立像(国宝)や、神奈川・浄楽寺(じょうらくじ)の阿弥陀如来など重文5体が出陳され、注目を集めた。

 連日、入場待ちの行列ができたことなどから、金・土曜日などのほか最終盤の5日間も午後9時まで開館を4時間延長した。最終日は夜になっても来場者が途切れず、和歌山・金剛峯寺の八大童子立像や興福寺の無著(むじゃく)・世親(せしん)両菩薩(ぼさつ)立像などとの別れを惜しんでいた。また、27日朝には興福寺の僧侶らによる閉幕法要が営まれた。(編集委員・小滝ちひろ