人身事故に「死ぬ時間考えろ」 この社会、政治家は何を

有料会員記事

編集委員・高橋純子
[PR]

 10月末、つるべ落としの秋の暮れ、千葉邦彦さん(66)は神奈川県で所用を終えて東京都内の自宅に戻るため、電車に乗った。扉脇に立ち、到着駅を確認していく。「座間というのはここか」。翌朝のニュースで、9人の遺体が発見された地として連呼されることはもちろん知る由もない。

 あ、電車が止まった。人身事故のためとアナウンス。やれやれ、まいったな。胸のうちでひとりごちる千葉さんの耳に、制服姿の女子高校生2人の会話が飛び込んできた。

 「死ぬ時間考えてほしいよ。この時間は死ぬ時間じゃねえだろ。2時ぐらいに死ねよ」

 「そうだよね~」

 2人ともスマホの画面を見つめたまま。どうやら渋谷をめざしているらしく、手に提げた透明の袋からは、ハロウィーンの仮装用とおぼしき衣類がのぞいていた。

 迷惑と感じるのはわかる。で…

この記事は有料会員記事です。残り860文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら