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 神戸市内の私立高校に通う女子生徒(18)が今年2月、同級生からいじめを受けて自殺未遂をした問題で、高校の教頭が27日、朝日新聞の取材に応じ、「(いじめへの)初期対応に問題があった」と語った。

 この問題では、学校側が第三者委員会を設置。調査の結果、同級生グループが昨年9月、女子生徒の机や椅子に大量の紙切れを貼りつけた行為をいじめと認定した。また、担任教諭が「(仲間同士の)じゃれあい」と判断し、校内で情報共有しなかった問題点などがあったと指摘した。

 第三者委はこうした実態を踏まえ、いじめと自殺未遂の因果関係を認めた。教頭は調査結果を受け入れるとしたうえで、「『じゃれあい』という判断は不適切だった。調査結果を真摯(しんし)に受け止めている」と話した。さらに「教諭が一人で抱え込まず、情報共有を徹底したい。再発防止に向け、組織的に取り組んでいく」と語った。

 女子生徒は自殺未遂後に意識障害に陥り、3カ月以上にわたって入院。現在も通院治療を続け、学校に通えていない。教頭は「(SOSを見抜けずに)女子生徒には申し訳なかった」と述べ、近く学校として女子生徒と保護者に謝罪に出向く予定としている。(高松浩志)