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 大相撲九州場所後の横綱審議委員会は27日夕、東京・国技館で開かれ、横綱日馬富士(33)が幕内貴ノ岩(27)に暴力を振るったとされる問題の報告を日本相撲協会から受けた。協会側の調査が中間段階だったため、会見した委員長の北村正任・毎日新聞社名誉顧問は「厳しい処分が必要という意見が委員会全体であった」と述べたが、具体的な処分については、結論を先送りした。

 北村委員長は「やはり暴力があったということはほぼ間違いない」と話し、中間報告の段階でも日馬富士の暴行の事実は認定できるとの考えを示した。しかし、「引退勧告とか、休場させるとか、注意とかあるが、具体的にどのレベルの処分がという話にはなっていない」と説明した。

 横審は、協会側が最終的な調査結果を報告する時点で臨時の会合を開く予定。委員からは「年内に終わるか。いつまでもきちっとした調査ができないのでは協会のガバナンスの問題にもなる」と協会の危機管理委員会の調査の遅れに厳しい声もあったという。これに対し、協会側は「できるだけ早くと答えた」と明かした。

 貴ノ岩の聞き取りを拒否している貴乃花親方(元横綱)について、北村委員長は「納得できない、不可解だ、との意見がほとんどだった。親方の意思と本人の意思が本当に一致しているのだろうか」と述べた。

 鳥取県警は28日にも参考人として横綱白鵬から事情を聴く。捜査関係者によると、これまでの捜査で関係者の話は大筋で一致しているが、部分的な食い違いもあるという。県警は白鵬が語る内容を慎重に見極め、事実関係を詰める。必要があれば、すでに事情を聴いている貴ノ岩や日馬富士からも再聴取する。県警は早ければ12月上旬にも日馬富士を傷害容疑で書類送検する方針。