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 パナソニックは28日、医師が血管に入れて観察に使う内視鏡カテーテルを大阪大学と共同で開発したと発表した。血管用で画像センサーを先端につけたタイプは世界で初めてという。開発にかかわった阪大の岡山慶太・特任助教は「治療法が大きく変わる可能性がある」と期待する。

 開発した内視鏡カテーテルは、直径1・8ミリ、長さ5ミリの先端に画像センサーとレンズ、照明用ファイバーを組み込んだ。血管内を映し出す画面などがついた本体につないで使う。

 これまでの機器の約50倍となる約48万画素相当のカラー画像で先端から前方を撮影できる。このため、手術の前後に血管内の動脈硬化や血栓の付き方、血管を広げる筒状の医療器具「ステント」をつけた後の状態などを詳しく観察できるようになった。新薬やステントの開発にも役立ちそうだ。

 これまでの機器は、血管断面の白黒画像を映し出すもので、医師が画像から血管内の状態を想像する必要があった。

 パナソニックは約30年前から医療機器用カメラを手がけてきた。阪大の研究グループとは2013年から共同で研究開発を始めた。内視鏡向けカメラの技術や精密加工技術を活用。血管に入れるため、先端を血管内部を傷つけない形に工夫した。

 医療向けカメラ事業を担当する細矢雅彦さんは「今後も大学や他の企業と一緒に医療機器に役立つカメラや部品を開発していきたい」と話す。

 開発した内視鏡カテーテルは、医療機器メーカーの大正医科器械(大阪市)が今年末から病院向けに販売する予定だ。パナソニックは21年度には約8千本の出荷をめざす。(金本有加)

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