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 伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の顔は、日馬富士を連れて会見場に入ってきたときからゆがんでいた。報道陣の正面に立ち、まず最初に、眼鏡をあげてハンカチで涙をぬぐった。

 「引退したいと本人から早くから言われていたが、相撲を楽しんでいただく場所中は控えさせていただきました」「稽古、稽古で精進したのみならず、いろんな勉強もし、社会貢献にも目が届く珍しいタイプのお相撲さんだと思っていました」「なぜこんなことになったのか、ただただ不思議というか、残念でなりません」

 自身の引退表明は1992年初場所3日目。部屋に帰ってからの会見で「涙? 我慢してるんです」ともらしている。その伊勢ケ浜親方がこの日は泣いた。

 日馬富士が16歳のころから手…

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