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 世界最高峰のエベレスト(標高8848メートル)に、一人では登れなくなります――。ネパール政府が、同国側から入山するエベレストを含む国内の山について、単独で登ることを禁じる規制を出した。今春の登山シーズンを控え、死亡事故を減らすことが目的だという。ネパール政府関係者の話として、AFP通信が12月30日、報じた。

 エベレストはネパールと中国の国境にあり、両国から入山できる。昨年4月には、スイス人の登山家が単独で登山中、滑落死した。過去には290人以上が死亡している。ネパールの文化・観光・民間航空相はAFP通信に「登山家にとっても安全だし、死者数も減るだろう」と述べた。

 無酸素で単独登頂に挑戦する登山家は数多いといい、規制への反発が予想される。規制では、両足か両腕を切断した人や目が不自由な人の登山も禁止した。両足を切断した登山家の一人は「規制は障害者への差別で、人権侵害だ」とSNSに投稿した。

 ネパールには標高8千メートル超の山が八つあり、観光客が世界中から訪れる。2016年は約450人がネパール側からエベレストの山頂に到達したという。(軽部理人)

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