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スパイス研究家の歯科医:泉井秀介さん(40)

 「カレーの必須スパイス『ターメリック』には、歯周病菌の増殖を抑える効果がある」。11月下旬、大阪ガスの料理教室で、会社員ら25人に話すと、「そうなん!?」と驚きの声がもれた。ターメリック、ショウガなどと牛乳を煮出した飲み物やキーマカレー……。自らが考案した4品を作りながら、スパイスの効能などを講義した。

 8歳で東梅田の欧風カレー店で食べた一口から「カレー旅」が始まった。26歳のときに失恋して1カ月で13キロ痩せた時も、カレーを食べて生きる力を得た。27歳で大阪大歯学部へ。やはりカレーからは離れられず、抗菌作用が高いと言い伝えられてきたターメリックの研究で効果を証明した。

 研究を進めていくうちに「大阪市は世界に冠たるスパイス・カレー都市だと気づいた」。カレー店舗数は1200軒を超え、指定市では札幌市などを抑えて最多という。「見た目が派手。ダシがきいていて、具材たっぷりでごちゃまぜが特徴です」

 歯科医として、貧困が理由で口腔(こうくう)崩壊を起こしている子どもに多く出会ってきた。「おいしさ」に出会う感動を経験していない子がほとんど。スパイスを通した食育で、歯の健康と食べる楽しみを伝えていくのが今の目標だ。

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〈略歴〉 大阪市出身。大阪外大在学中にはカレーと音楽のイベントなどを始める。日本だけでなくインドやスリランカにも「食べ歩き」に出かける。

記者から

 歯周病予防の可能性があるなら、週1回はカレーかな? ただし、丁寧な歯磨きも忘れずに。(文・山内深紗子 写真・槌谷綾二)

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