【動画】化学工場で火災 静岡・富士市=熊倉隆広撮影
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 1日午前8時半ごろ、静岡県富士市厚原の荒川化学工業富士工場で爆発音が聞こえたと、110番通報があった。市消防本部によると、工場から出火し、作業員の男性(64)が死亡、3人が重傷、ほかに8人がけがをしているという。工場からの黒煙に有害物質が含まれている可能性があり、市は午前9時半すぎ、周囲100メートル以内の住民に避難指示を出した。火は正午すぎにほぼ消し止められた。

 県警富士署によると、工場は4階建てで、当時十数人が働いていたという。同社によると、工場では製紙用の薬品や印刷用インキの樹脂を製造。樹脂に混ぜる可燃性の有機溶剤も保管していたという。

 工場はJR身延線入山瀬駅の南東約900メートルの工場が立ち並ぶ地域にある。近くには民家もあり、警察官が「有毒ガスが出ている」として近くの住民らに避難や屋内待機を呼びかけた。市は近くの小中学校5校の体育館などを避難場所として準備した。

 この火災で、JR東海は午前8時40分ごろから身延線富士―富士宮駅間で運転を見合わせた。再開後、2次災害の恐れがあるとして午前9時15分ごろから再び一時、見合わせた。

 工場の向かいに住む女性(88)は「居間の椅子に座って休んでいたら、ドーンという大きな音がして、下から突き上げるような揺れで飛び上がった。地震だと思って外に出たら、黒い煙が上がっているのが見えた。本当に恐ろしかった」と話した。