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 米沢藩9代藩主上杉治憲(鷹山)ゆかりの真言宗寺院の普門院(米沢市関根)で、保存修理事業が続いている。市民向けの見学会がこのほどあり、かやのふき替えや、できるだけ古い材料を残す取り組みが紹介された。

 普門院と羽黒神社、両所をつなぐ参道が「上杉治憲敬師郊迎跡」として国史跡になっている。治憲が師の細井平洲を迎えた地だ。修理は2008年度に羽黒神社の本殿から始まり、今は1791年につくられた普門院の庫裏で進んでいる。基礎が沈み、軸にもゆがみがあり、やや傾いた状態で、柱や梁(はり)などに変形や破損などがあったという。

 見学会には市民ら25人が参加した。高橋隆文住職は「守るのが私の仕事だが、1人ではできない。皆さんと一緒に守っていきたい」と話した。今後、普門院の本堂や羽黒神社社務所などの修理に移り、全体を終えるのは2025年度の見込み。総事業費は約7億円。(石井力)