天皇陛下の退位により、天皇誕生日など祝日はどうなるのか。新元号はいつ決まるのか。注目が集まる。

 「早く祝日が決まらないと正しい暦を届けられなくなる。カレンダーを見て祝日だと思ったのに、実は平日だったということになってはいけない」。全国カレンダー出版協同組合連合会事務局の松原順さん(50)は、やきもきしながら見守っている。例年だと、19年版は今月から刷り始める予定。祝日になるか見通せない場合は、各社の判断になり、表記がバラバラになる恐れすらあるという。

 手帳の「NOLTY」を発行する「日本能率協会マネジメントセンター」では、新元号が決まるまでは西暦のみで印刷し、祝日は「法改正で変更になる場合がある」と注釈をつける予定という。「元号と西暦を併記してほしいという要望はある。決まり次第対応したいが、時期にもよる」と同社の二宮昌愛(まさちか)・NOLTY企画部長(54)は話す。

 新元号は、赤ちゃんの名付けにも影響する。毎年、赤ちゃんの名前ランキングを発表している明治安田生命広報グループの加来康訓(やすのり)さん(38)は「元号が新しくなると、名前に採り入れられる傾向がある。縁起が良いと好まれるようだ」。

 同社の調査によると、明治から大正になった1912年は、男の子で「正一」が1位。トップ10のうち五つで「正」の字がついた。女の子も「正子」が人気だった。昭和になった直後の27年は「昭二」「和子」が1位。平成になると「翔平」「成美」が人気を集めたという。

 硬貨にも新元号が刻まれる。造幣局によると、「平成」は、元号発表から約1カ月で新硬貨の製造を始めた。今回は、事前に公表される見通しもあり、前回ほど急がなくてよさそうだ。同局広報室の真鍋仁規(はるき)さん(54)は「国民が親しみやすい元号になると期待している」と話す。(貞国聖子)