【動画】紅葉に彩られた皇居「乾通り」の一般公開はじまる=柴田悠貴撮影
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 皇居内を南北に走る「乾(いぬい)通り」の一般公開が2日、始まった。1年半ぶりの開催で、2万1350人が訪れ色とりどりの紅葉を楽しんだ。天皇陛下の退位日を事実上決めた皇室会議の翌日とあって、陛下を思う様々な声があがった。

 この日は朝から長蛇の列ができ、宮内庁は開門予定を30分早めた。列の一番前にいた千葉県市川市の森田紘正さん(75)は午前0時過ぎから並んだ。天皇陛下の退位が固まったことに「高齢でも頑張ってこられた。ゆっくりして欲しい」と思いやった。

 同県柏市の五十嵐たか子さん(75)は、以前住んでいた新潟県柏崎市で、2007年の中越沖地震のお見舞いで訪れた天皇、皇后両陛下の姿が忘れられない。「私たちにいつも低姿勢でいてくださる。今日は、お住まいの近くで心の中で『ごくろうさまでした』とお伝えしたい」と話した。

 三重大4年生の谷川安平さん(22)と多湖百穂さん(22)は初めて皇居を訪れた。「今話題の場所なので訪れた」と谷川さん。多湖さんは皇室会議が開かれた宮内庁庁舎の前を歩くことに「おそれ多いけどわくわくします」と笑顔を見せた。

 乾通りは皇居内を南北に走る約600メートルの並木道。天皇陛下の傘寿を記念して14年の春と秋に一般公開し、好評だったため定例化した。公開は10日までで入場は無料。入門時間は午前10時~午後2時半。皇居・坂下門から入り、乾門などから出る。(緒方雄大)

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