【動画】獣害防止などを目的に行われた久多の茅刈りイベント=福野聡子撮影
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 京都市最北端にある久多(くた)。中心部から車で約1時間、山々に囲まれた約90人の小さな集落です。もう冬本番、ススキの穂は透けるように白く、風になびいています。昔から茅(かや)と呼ばれ、屋根材などに利用されてきたススキですが、秋には2メートルを超す高さになります。11月23日には「茅刈り」のイベントがありました。

隠れ場所をなくす

 頭上に覆いかぶさるように伸びたススキ。手にした鎌で、根元からどんどん刈っていきます。茅刈りの日、会場の休耕地では、ボランティアも含め約20人が朝から作業にあたりました。

 久多では、茅葺(かやぶ)きの家のことを「くずや」と呼びます。昔はくずやが普通だったそうで、秋になると、各家で茅を刈り、茅束を立てて乾かし、葺(ふ)き替えに備え、屋根裏(「つし」と呼ぶ)に保管しておくのが常でした。ご近所の方から「昔、おうちの『つし』に茅を上げるのを手伝った」と伺ったことも。しかし、費用や担い手の問題でトタンをかぶせる家が増え、純粋な茅葺き民家は今や数軒に。茅束を立てる家も少なくなったそうです。

 昔に比べ、利用されなくなった茅ですが、休耕地の増加などで存在感を増しています。「久多里山協会」の駒池重尚さん(68)によると、茅刈りの目的は景観維持のほか、獣害被害の防止も。「サルやシカ、イノシシの隠れ場所になっているんです」。街の人にも発信しようと、5年ほど前からは刈り手の「助っ人」を募り、イベントとして開催。刈った茅は、新春の行事「どんど」に使ったり、茅葺き屋根に使ってもらったりしているそうです。

「地産地消」となるか

 今年は新たな動きも。茅葺き屋…

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