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 夏に流行のピークを迎える咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)の患者が冬に入っても増えている。国立感染症研究所によると、患者数は4週連続で増え、この時期としては過去10年で最多となっている。最近は冬にも流行する傾向があり、今後さらに患者が増える恐れがある。

 感染研によると、全国約3千の定点医療機関から報告された直近1週間(11月27日~12月3日)の患者数は1カ所あたり0・82人。昨年の同時期の2倍近くに上る。都道府県別では、北海道が最も多く2・83人。次いで、富山2・52人、宮崎2・14人、群馬1・76人、山形1・63人と続く。

 咽頭結膜熱は、せきなどのしぶき、便のほか、タオルや目薬の使い回しでも感染する。38度以上の熱や、のどの痛み、結膜炎を引き起こし、肺炎になることもある。きちんと消毒のできていないプールで感染することがあり、「プール熱」とも呼ばれる。患者は5歳以下の子どもに多い。

 例年夏に流行するが、2003年ごろから冬にも患者が増える傾向が見られるようになった。はっきりした理由はわかっていない。

 感染研感染症疫学センターの藤本嗣人室長は「咽頭結膜熱を引き起こすアデノウイルスには複数の型があり、1年に何度もかかることがある。せっけんと流水による手洗いに加え、消毒用アルコールで子どもが触れるドアノブやおもちゃを拭くなど対策をとってほしい」と話す。(土肥修一)