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 噺(はなし)は落ちても、駅のホームからは落ちないで――。全盲の落語家、桂福点さん(49)=大阪市東淀川区=が、落語で転落事故防止を訴えている。自身のファンだった全盲の男性が昨秋、駅での事故で亡くなった。二度と悲劇を繰り返さないようにと創作し、切実な思いを笑いに包んで届けている。

 男性は兵庫県宝塚市の近藤恒久さん(当時40)。昨年10月、近鉄河内国分駅(大阪府柏原市)のホームから転落し、特急にはねられた。鉄道好きで、車両が通過する音で型式を言い当てた。この日は通過待ちで停車中の区間準急に伯母と乗っており、1人でホームの反対側に近づき、誤って線路に落ちたとみられる。

 福点さんはホーム柵の設置や点字ブロックの摩耗防止、駅員の適切な配置があれば防げたと悔やむ。しかし、落語では鉄道会社を責めないと決めた。

 「近藤君はもっと鉄道で旅をしたかったはず。楽しく理解してもらって、『そやなあ』という共感の輪を広げたい」。遺族や鉄道会社から話を聞き、ほかの駅にも足を運び、ホームから線路までの高さなどを確かめた。事故から半年後の今年4月、創作落語「落ちない噺」を完成させた。

 近藤さんがモデルの主人公は、…

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