歴史資料の向こう側に「人間」が見える 井上あさひアナ

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「歴史秘話ヒストリア」案内役

 2016年4月、ヒストリアの「案内役」を渡邊あゆみ先輩から引き継ぎました。NHKの歴史番組枠の重みを考えると、その緊張感は、最初の頃から全く変わりません。

 それまでも番組は見ていましたが、自分が主体的に関わることになってからは、台本や扱うテーマに関連する資料をよく読むようにしました。すると、注目の仕方によって、一つの歴史的な出来事が違って見えてくることを発見し、資料の向こう側に「人間」が見えてくる感じがしました。

 ああ、ここにあの人とこの人のドラマがあったんだな、と感じられると、ナレーションをしながらも、涙を流さんばかりに感動したり、悲しくなってきたり。歴史を楽しむって、こういう風にすればよかったのかなと、遅ればせながら思っています。

 よくロケ現場で「いつも見ていますよ」と声をかけて頂き、本当にありがたいです。番組がここまで続いてきたのは、楽しみにしてくださる視聴者の皆さんと、私たちのつながりという意味での「伝統」があればこそ。皆さんと、その時々の先輩方とのキャッチボールの成果です。いま私が担当している番組も、そんな流れの中で見てもらえているのだと、日々かみしめています。

 収録の際に意識するのは、皆さんと一緒に歴史を楽しむという姿勢。新たに知ったことに素直に感動し、それを見ている方と共有する。さらに、ナレーションなどで自分なりの表現につなげられたらと思っています。