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 横浜市の会社員男性(43)は、横浜市立大学付属市民総合医療センターで2度精巣にメスを入れる手術を受けた。取り出した精子と妻(39)の卵子で顕微授精をし、受精卵から育った胚(はい)を子宮に戻す「胚移植」を繰り返した。だが、妊娠には至らなかった。

 2013年6月、6回目の胚移植でもだめだった。不妊治療は治療回数を重ねることが多いとは知っていたが、子どもを作ろうと動き始めて約5年。妻の笑顔が減っていくのを感じていた。妻に「子どもがいなくても幸せな夫婦はたくさんいる」と話した。

 「次が最後」。口には出さなかったが、夫婦の思いは同じだった。「違う病院で体外受精すると、培養液の違いなどで結果が変わることがあるかも」と話し合った。だが、男性は同センターにこだわりたかった。

 男性の主治医湯村寧医師(50…

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