[PR]

 成長すると、直径50センチほどの大きな傘を毛のような突起が覆い、まるで蓑(みの)をまとったようになるクラゲが「えのすい」こと新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2丁目)に登場した。国内初展示で、それに合わせてつけた仮称は「ミノクラゲ」。いまはまだ直径5センチほどで、えのすいでは慎重に飼育を続けている。

 タイやフィリピンなど東南アジアに生息し、現地では食用に使われる。昨年12月に研究調査のためタイを訪れたえのすいの飼育スタッフが、イソギンチャクのような形状の、クラゲになる前の段階の「ポリプ」を現地の大学から譲り受けた。えさや水温などを工夫しつつ、幼生をクラゲに育てる試みを館内で始めたものの3度失敗。4度目の挑戦で成功した。

 いまは傘の直径が約5センチ。小さな突起がプツプツあって「2日間ひげをそらなかったような状態」(えのすいの広報担当者)だ。突起が伸び、「蓑」をまとうようになるまで何カ月、何年かかるかは飼育を続けないとわからないという。共同研究する北里アクアリウムラボ(相模原市南区)でも同時公開されている。(小北清人)