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 真夏の密室殺人事件。目撃者もいない難捜査を救ったのは、容疑者の血を吸った1匹の「蚊」――。そんな逮捕劇が将来、あるかもしれない。愛知県警科学捜査研究所の職員が、蚊の吸った血液をDNA型鑑定することで個人を識別する研究に成功し、名古屋大学の博士号を取得した。吸って2日以内であれば個人識別が可能で、大まかな時間帯も推定できるという。

 学位を取ったのは広重優二主任研究員(37)。普段は現場の証拠物などのDNA型鑑定を担当している。2013年秋から名古屋大の研究チームに参加し、殺虫剤メーカー「大日本除虫菊」の研究所の協力を得て、日本に生息するヒトスジシマカとアカイエカを卵から育てて実験した。捜査でも使う鑑定キットを用い、DNAを増幅したうえで、塩基配列のパターンの一致具合を調べた。

 蚊が吸った血液は体内で消化さ…

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