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 時代劇でおなじみの岐阜県関ケ原町。400年以上前の1600年9月15日、東西両軍が激突した天下分け目の地だ。今年は映画も公開された。観光地としては、とっても地味。だが、ここ数年の歴史ブームにも乗り、地道な取り組みで奮闘している。(古沢孝樹)

 甲冑(かっちゅう)姿の男女がステージを所狭しと走り回り、熱烈な歴女たちが歓声を上げた。町を活動拠点とする「甲冑パフォーマンス軍団関ケ原組」のイベントだ。町は2カ月に1回、戦国時代にちなんだ屋内イベントを開催し、10日には約100人が集まった。

 会場の「関ケ原ふれあいセンター」のすぐ西側には「徳川家康最後陣跡」がある。合戦後、家康が首実検をした場所とされる。井伊直政に山内一豊、石田三成……。田畑や野山が広がる町には、名だたる武将が陣を構えたことを記す石碑や看板が数多く残る。

 町によると、会場の来場者たちがイベント前後に史跡を巡る光景が見られるという。歴史的資産を生かすため、県と町はJR関ケ原駅前に「観光交流館」を2015年に開設し、リピーターを増やすためイベント開催にも力を入れ始めた。

 毎年秋の「関ケ原合戦祭り」など従来のものに加え、今月3、17日には木製の刀作り教室を開催。ホームページのみの募集でも定員各日15人はすぐに満席で、小さな催しでも人気がある。合戦関係イベントが今年は20回近くに上り、5年前の2倍になった。

 町によると、15年以前の数年間に関ケ原古戦場を訪れたのは年10万人程度だったのに、昨年度は2倍の22万人以上。町内の3カ所で販売された土産物の売上高も昨年度は前年度比4割増で、経済効果も表れた。

 観光交流館のコインロッカーに武将の家紋を描いたり、同じ「天下分け目」と言われる「天王山」の京都府大山崎町とネット投票で対決したりと、地道な努力も続く。関ケ原観光協会の浅野正会長(67)は「観光客数は想像以上。この流れを加速するため、食事や宿泊場所など問題点も一歩ずつ解決したい」。

 「歴史を学ぶ場所」として活用する動きもある。京都市の大谷大学は11月23日に、伊那西高校(長野県)の生徒も含めた10人ほどでフィールドワークを実施し、笹尾山や決戦地、福島正則陣地などを回った。文学部歴史学科の川端泰幸講師は「関ケ原周辺は高いビルなどがなく、当時の地形を体感できる貴重な場」と指摘。「陣跡に身を置くと、地形が戦いにどう影響を与えたのかを推測できる。自分なりに答えを見つける勉強ができる、いい場所です」

■島津ゆかり・前哨戦の地…周辺…

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