[PR]

大学グルメ・東洋大学

 東京都文京区の東洋大学白山キャンパス。ここの学食はバラエティーに富んでいる。韓国料理にイタリアン、ケバブに鉄鍋…。約1300席もある広々とした食堂は、まるでフードコートのようだ。

 人気カレー店「マントラ」の店長兼シェフはネパール人のジバン・シェレスタさん(62)。もう一人のネパール人とインド人シェフの3人で本場のカレーをつくる。2001年に来日し、05年に東洋大の学食に入った。「学生さんは4年間、ここで学食を食べる。安くておいしいものを作らないと来てくれなくなります」とジバンさん。

 ナンは注文を受けてから釜で焼くので、いつも焼きたてだ。定番の4種類のほか、日替わりカレーも毎日2種類提供する。これまでに作ったカレーは約40種類にのぼる。セットにつくラッシーは牛乳から作るし、サラダにかける和風ドレッシングも手作りだ。「ドレッシングをちょっと分けて欲しいとお願いに来る学生もいますよ」と言う。

 朗らかなジバンさんは、時間があくと学生たちに気さくに話しかける。「みんなから『カレーのおじさん』と呼ばれています。疲れていても、話をしていると元気が出ます」。仲良くなり、ネパールまでジバンさんの家族に会いに行った学生も10人ほどいるという。「みんな自分の子どもみたいです」とほほえむ。

 カレーとナン、ドリンクとサラダがついたセットが500円。カレーを2種類楽しめる「ハーフ&ハーフ」も同じ値段だ。熱々のナンはトレーからはみ出るほど大きい。法学部1年の金田祐輔さん(18)は「マントラ」ファンの一人。「多いときは週に5回は食べています。夏場は毎日ですね。ごはんもナンもあるし、日替わりもある。飽きません」

 法学部4年の出水拓歩さん(22)のおすすめは「東京食堂」の「若鶏のから揚げセット」だ。サラダとスープ、デザートがついて500円。から揚げにつけるソースは、おろしポン酢やてりやきマヨネーズなど4種類からお好みの2種類を選ぶことができる。「貧乏学生からすると、夕食がいらないくらいボリュームがある。衣が分厚くて好きな味。たまに期間限定のソースもあって、それも楽しみです」と話す。

 4年間、学食を利用してきた。多くのメニューが500円だ。「ワンコインでこのクオリティーのものが食べられなくなるのはさみしい。就職してからもここに来ちゃうな。休みの日に友達を連れて来たい」と出水さんは言う。

 ランチ時は大勢の学生でにぎわう学食だが、出水さんは1人で来ることも多かったという。お気に入りの場所は柱の周りにぐるりと設けられた席。「人と対面せず、1人でも気にせずに食べられます」。ちゃんと「ぼっち飯」にも対応している。(柴田真宏