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 北海道松前町沖で発見され、第1管区海上保安本部の立ち入り検査を受けていた北朝鮮籍の乗組員を乗せた木造船が、8日午後3時半ごろ、突然エンジンをかけて動き出した。逃走をはかったとみられる。木造船は海保の追走を受けて約1時間後に確保され、午後6時前に巡視船に再び係留された。

 海保によると、木造船は北海道函館港沖で複数のロープで巡視船に固定されていた。乗組員がエンジンをかけ、ロープの一部が切断されていたという。木造船が巡視船から離れて動き出したため、ゴムボートなどが追走。その後、木造船は制止の呼びかけに応じて止まったという。木造船は、かじの一部が壊れているほか、エンジンとプロペラ(スクリュー)をつなぐシャフトの軸受けも損傷しており、海保は自力航行に支障があるとみている。

 また、木造船乗組員の1人から「船にいたくない」との申し出があったため、6日夜から、巡視船内で保護した。木造船内で口論があったと説明しているという。

 木造船は先月、松前町沖で発見された。函館港沖まで引航され、海保が立ち入り検査をしていた。