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 核兵器禁止条約の採択に尽力した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のノーベル平和賞授賞式に合わせて、広島や長崎などの被爆者が現地時間の8日、ノルウェー・オスロに到着した。核兵器のない世界への一歩となるよう、願いを込めて授賞式を見届ける。

 空港に到着した被爆者20人は、長旅の疲れをにじませながらも、「ICAN」のロゴをあしらった布製の小旗を振って満面の笑みを見せた。

 広島県原爆被害者団体協議会(坪井直〈すなお〉理事長)の箕牧智之(みまきとしゆき)副理事長(75)は「それぞれの被爆者が異口同音に核廃絶を訴えたい」。もう一つの広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(73)は「やっとノーベル平和賞にたどり着いた。オスロで踏み出す一歩は大きなものになる」と話した。

 一行は授賞式の様子を近くの別会場で見守るという。そのほか、ICANとの交流会や現地のNGOが主催するパレードなどにも参加する予定という。

 別の便では、授賞式に出席する日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員(85)と藤森俊希(としき)事務局次長(73)もオスロ入りした。藤森さんは「核兵器禁止条約の採択とICANのノーベル平和賞受賞が土台になり、核兵器を無くすきっかけになると思う。大いに皆さんと喜びたい」と話していた。(オスロ=松崎敏朗)