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 発達障害の子や親を支援する「修ちゃん道場」が今年6月、徳島市にオープンした。理学療法士で子どものスポーツ支援に取り組む佐古修司さん(34)の教室だ。

 11月下旬、マンションの一室。佐古さんが中学2年生の男子生徒に話しかけた。「今日はこれをしよう」。数字を足して30にするボードゲーム。時折笑いながら駆け引きを楽しむ生徒に、「ここぞという時の集中力がすごいな」と佐古さんは言った。

 香川県の医療専門学校を卒業後、理学療法士として大阪の病院や介護施設でリハビリテーションに携わった。徳島に戻り、サッカークラブの子らに体幹トレーニングなどを教える教室を開いた。

 今年4月のスポーツ教室で、集団行動が苦手な男児と出会った。保護者から「うちの子は凸凹(でこぼこ)(得意なことと不得意なことの差が大きい)があるんです。発達障害の子が通える運動教室を作ってほしい」と頼まれた。

 みんな得意、不得意があって凸凹なのが社会。マイナス面を見るのではなく、それぞれの得意なところを引き出す手助けができれば。本人と親、社会とのパイプ役になろうと、「道場」をつくった。

 拠点は2カ所。徳島市内のシェアオフィスに設けられた教室では、「走る」「投げる」「蹴る」といった基本的な運動を教える。サッカーボールを使ったリフティングや卓球など、それぞれの子に合った運動をマンツーマンで指導する。現在、就学前から中学3年生までの15人が通っている。

 10月、理学療法士の和泉亜耶さん(29)がスタッフに加わった。親が発達障害の子を理解し、接し方を学ぶ「ペアレント・トレーニング」について広島大学で学び、愛媛の病院などで子どもの療育に取り組んだ経験がある。

 佐古さんは「発達障害の我が子にどう接していいのか分からないと悩む親は多い」と話す。教室では子どもの活動とは別に、1時間半ほどかけて保護者の相談を受ける時間を作った。ほめ方や叱り方、伝え方などを紙に書き、一緒に考える。「周囲の理解が何より大事」と佐古さんは考える。今後は家庭への出張研修会も始める予定だ。(佐藤常敬)

 発達障害児サポート塾「修ちゃん道場」では運動サポート(1時間)や、子への接し方を学ぶ親向けの「ペアレント・トレーニング」(1時間半)も開く。各2回ずつ計4コマで1万2千円。予約制。申し込み、問い合わせは同道場(090・8976・7027)。

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