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 トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と承認した問題で、トルコのエルドアン大統領は10日の演説で、承認宣言は「無効だ」としたうえで、イスラエルを「テロ国家」と非難した。これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は「(トルコが敵対する)クルド人の村々を爆撃し、記者を拘束するような国家指導者(エルドアン氏)のお説教は要らない」と激しく反発した。

 トルコメディアによると、エルドアン氏は、パレスチナを「抑圧された犠牲者」とする一方、イスラエルについて「完全な占領国家。それについて国連などのどんな決定も認めてこなかった」と強く批判した。

 エルドアン氏はかねて、「エルサレム(の地位)はイスラム教徒にとってのレッドライン(越えてはならない一線)だ」と警告。トルコがイスラエルとの外交関係を断つ可能性にも言及していた。

 ネタニヤフ氏はこの日、パリでマクロン仏大統領と会談した後に記者会見した。エルドアン氏について、「イランが国際社会の制裁を逃れるよう手を貸し、ガザ地区などでのテロ攻撃を支えている」と応酬した。また、「エルサレムは我々のほかに、誰かの首都だったことはない。歴史と現実を踏まえることが重要だ」と語り、あらためてトランプ氏の判断を称賛した。(エルサレム=渡辺丘、パリ=青田秀樹)