【動画】四国唯一の現存水車、来年復元へ=柳谷政人撮影
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 高松市六条町に現存する古い水車が9、10日、復元のために解体された。水車場は高松藩の「御用水車」として約300年の歴史があり、昨年には国の登録有形民俗文化財になった。来年に同じ寸法で新造した水車を設置し、実際に回す予定だ。

 水車は通称・高原水車。讃岐平野ではかつて小麦の製粉に広く水車が使われていたが、電力の普及で減少し、現在は高原水車しか残っていない。専門家によると、古くから使われ、現存する四国で唯一の水車だという。「壊れた水車を再び回そう」と、有志が2014年に「高原水車友の会」を設立し、復活に向けた活動を続けてきた。

 解体は9日朝から始まった。水車大工らが古くなった部材に番号を振って丁寧に解体し、外に運び出した。すでに福岡県で新しい水車を製作中で、来年2月に同じ場所に設置する予定。将来的には水車で製粉できるまでに復元したいという。古い水車は組み立て直して近くに展示する。

 祖父・高原太吉さん、父・忠雄さんから水車を引き継いだ所有者の平田恵美さん(72)=神奈川県鎌倉市=は「たくさんの方に関わっていただき、ここまで来られた」と感慨深げ。友の会発足前から協力している池森寛・西日本工業大名誉教授は「水車が力学的理屈にのっとって作られているのが分解してよく分かった。讃岐の技術でしょうね」と感心していた。