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 「私は植物のように生きている。死体のように横たわっている」――。獄中でノーベル平和賞を受賞し、7月に61歳で死去した中国の人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の妻劉霞(リウシア)氏(56)が最近の手紙でそんな詩を書いていたことが分かった。支援者らは、当局の監視下にある劉霞氏が手紙の形で心境を語ったとみている。

 ドイツ在住の友人で、劉霞氏の出国を支援する作家、廖亦武(リアオイーウー)氏が自身のフェイスブックで8日に手紙の写真とともに公表した。手紙は2009年にノーベル文学賞を受賞したドイツ人女性作家ヘルタ・ミュラー氏あてに数日前に書かれたとし、「私は独りつぶやく。おかしくなりそうだ。こんなに孤独で、話をする権力もない」などと自筆でつづっている。ミュラー氏は以前、廖氏の仲介で劉霞氏と電話で話したことがあるという。

 支援者によると、劉霞氏は今は北京に戻っているが、当局の監視下に置かれて精神的に不安定な状態で、海外への出国を希望しているという。9年前の12月8日は、共産党の独裁反対などを訴える「08憲章」の発表直前に劉暁波氏が拘束された日だ。廖氏はフェイスブックで「民主国家や人権団体は、彼女の自由のために引き続き中国政府と交渉してほしい」と訴えている。(北京=延与光貞)

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