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 天然ガスの主成分である「メタン」を、運搬しやすくエネルギー効率が高い「メタノール」に変換する新たな手法を大阪大の研究チームが開発し、11日発表した。メタンからメタノールへの変換効率は、従来の技術では1%に満たなかったが、新手法では14%に達するといい、燃料だけでなく樹脂などの原料としても活用が期待される。独化学誌(電子版)に論文が掲載された。

 大阪大の大久保敬教授(光化学)らは、特殊な溶液の中でメタンと空気中の酸素などを反応させ、メタノールを作り出す手法を開発した。メタンからメタノールを作る従来の手法は、高温・高圧の条件で反応を進める必要があったが、新たな手法は常温・常圧で可能で、省エネにつながるという。

 メタノールは、常温では液体のため運搬しやすい。大久保さんは「今後、変換効率をさらに上げ、工業プラントでの実用化をめざしたい」と話している。(石倉徹也)