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 北朝鮮籍とみられる小さな木造船の漂着が、過去最多のペースで確認されている。日本海で違法操業中に遭難した漁船とみられるが、脱北者や工作員ではとの臆測も広がり、住民は不安がる。北朝鮮で何が起きているのか。自治体や政府はどう対応するのか。

 遺体のようなものが漂流している――。12日午前7時45分ごろ、青森県深浦町の海岸。住民が異変に気づいた。通報で駆けつけた警察官が男性3人の遺体を確認した。9月以降、町に流れ着いた木造船は7隻に上る。

 住民の不安に加え、船の後処理も悩みの種だ。船は地元市町村に引き渡され、産業廃棄物としての処分費用がかかる。町では1隻を処理したところ約46万円かかった。残りの処理に計640万円かかるというが、漂着物処理のための国などからの補助金はあと約70万円しか残っていない。県に補塡(ほてん)を求める方針だが、県側も「短期間にこんなに集中するとは思わなかった」と戸惑う。

 同じ朝、新潟県柏崎市の海岸でも散歩中の男性が木造船の漂着に気づいた。警察が調べると、船内と船の近くに男性の遺体があった。船は全長10・7メートル、船首にはやはりハングル。金正日(キムジョンイル)氏の写真入りのバッジも見つかった。

 北海道では、松前小島から発電機を盗んだ容疑で乗組員が逮捕された木造船の捜索が12日も続いた。灯台の電源用ソーラーパネルが取り外されるなど海上保安庁の被害額が11品目で計約500万円、漁協の小屋で家電製品などがなくなった被害額は計約790万円に上る。漁業関係者は「大打撃だ」と憤る。

 山形県でも複数の木造船が見つかっている。12日には自治体や漁協、警察などを集めた対策会議が開かれた。「救急搬送が必要な場合、感染症対策が難しい」。会議では生存者への対応や、遺骨の扱いを不安視する声が上がった。

 政府も解体・撤去費用や漂着者…

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