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 約77万年前に地球の磁気の向きが逆転し、いまと同じ向きになったことが確認できる千葉県市原市の地層について、市が斜面への立ち入りを禁止した。約77万~12万6千年前の地質時代が「チバニアン(千葉時代)」と呼ばれる可能性が出てきてから、連日多くの見学者が訪れており、「安全面を考えた」と説明している。

 市への取材でわかった。地層は同市田淵の養老川沿いにあり、市によると、休日は多い日で1千人近く、平日でも200人ほどが殺到。斜面を登れば地層を間近に見ることができるが、足場がぬかるんできたことや、竹製の手すりがぐらついてきたため、市は今月7日から斜面への立ち入りを禁止し、看板も設置した。

 市ふるさと文化課の担当者は「予想がつかないほど多くの人が訪れており、いつ事故が起きてもおかしくない状況だ。斜面はとても危険なため、立ち入り禁止はやむを得ない」と話す。

 日本の研究グループが6月、この地層を地質時代の境界を代表する「国際標準模式地」として国際地質科学連合に申請。1次審査を通って模式地の候補に残ったことが11月に明らかになってから、見学者が爆発的に増えた。正式に認定されれば、日本の地名が地質時代の名称に初めてつくことになる。

 市は、地層やチバニアンについて説明したパンフレットを1万部作ったが、さらに5万部を増刷。「長靴や靴底がしっかりした履物を用意」「安全管理はご自身の責任で」などと呼びかけている。(石平道典)