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エール! 先輩から受験生へ(上)

他の誰にでもない、自分に対してだけ、責任を負え。

 部活に熱中する吹奏楽部員たちにとって、部活と勉強との両立、そして受験というものは大きな課題だ。現在、早稲田大学商学部2年生の「ナツミ」こと牧野夏海にとっても、それは同じだった。

 名前だけだとよく女子に間違われるナツミは、進学校である千葉県立船橋東高校の出身だ。小学校4年生で吹奏楽部に入り、ずっとホルンを続けてきた。「吹奏楽王国千葉」の中で、船橋東高校はコンクールで優秀な成績を収める学校のひとつだった。

 ナツミは高校に入学後、部活に没頭してきた。始発の電車で朝練に参加し、吹奏楽部の仲間たちとともに早朝から真剣に音楽と向かい合った。

 2年生で初めてコンクールメンバーに選ばれた。自由曲は三善晃作曲の《竹取物語》。複雑にして、熱量の多い作品だ。この年、船橋東高校は千葉県吹奏楽コンクール本選大会を突破し、東関東吹奏楽コンクールに進出。全国大会出場はならなかったが、金賞を受賞することができた。

 「自分たちのやりたいことはできたし、悔いはないな」

 ナツミは素直にその結果を喜んだ。

     ♪

 コンクールが終わった後、ナツミたち2年生は大きな決断をしなければならなかった。3年生になってからも部活を続けるのか、それとも引退して受験勉強に専念するのか。自分の意志を顧問の先生に伝えるのは、年が明けた1月。例年、半数以上がそこで引退を決める。

 「3年生でもコンクールに出た…

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